修論や卒論の追い込み時期ですが、研究のまとめとして各班に自分たちがやった研究の紹介を書いてもらうことにしました。

コアラ班だけ夏に書いているのですが、その他の班に順番に紹介していってもらいます。

まずはイヌ認知班です。


こんにちは!

動物行動学研究室 4年 中村・永田・槇です。

今回は、私たちイヌ認知班がどのような研究を行ってきたかを簡単に紹介していきたいと思います!

私たちイヌ認知班は「イヌにおける同種・異種の視覚的な識別の比較とハンドサインの有効性の検討」を卒業研究のテーマとしています。

この記事をご覧になっている皆さんにとっても、イヌは比較的身近な動物なのではないかなと思います。

私たちは、そんなヒトにとって身近な存在であるイヌの視線についての研究を行っています。

イヌは長い歴史の中で「人間社会」というものに深くかかわってきました。

そこで私たちは、ヒトとイヌの長い共存の歴史がイヌの注視パターンに何らかの影響を与えているかもしれない!と考えました。

実験では、イヌに同種(イヌ)と異種(ネコ・ヒト)の全身写真を見せ、見方に違いがあるのかを調べました。

さらにハンドサイン有り・無しの写真を見せることでハンドサインが視覚的に有効であるかを調べました。

これらの実験では “アイトラッカー”という赤外線照射により視線の動きを記録する機器を用いています。

この機器を用いることで、イヌが写真のどの部分を見ているのかが分かるんですね!!

今回実験に協力してくれたワンちゃん達です!!
すごくかわいいですよね (*´▽`*)!!

ここで載せているワンちゃんは研究室と先生のワンちゃんですが、実験では学生さんが飼っているワンちゃんたちにもご協力頂きました!ありがとうございました!!

次に、実際の実験風景を見ていただこうと思います。
このようにワンちゃんにディスプレイ上の写真を見てもらいます。

こうして得られたデータを解析し、イヌの写真では頭、ネコの写真では胴体、ヒトの写真では全体をまんべんなく見ているという事が分かりました。

さらにハンドサイン無よりハンドサイン有のほうが手をよく見ており、ハンドサインは視覚的に有効であることが分かりました。

面白い結果ですよね!!

ヒトのみ全身をまんべんなく見ていたことからヒトを特異的に見ているといえます。

ハンドサインについては、さらなる研究を行う事でよりよいトレーニング法の確立に繋がるのではないかと考えています。

実験を通じてたくさんのイヌたちと触れ合う事が出来たのはもちろん、面白い研究を行う事が出来たなと感じています。

本論提出まであと少し、3人で力を合わせて頑張っていきたいと思います!!

閲覧していただきありがとうございました!!

(中村・永田・槇)