とても悲しいお知らせですが、当研究室で飼育していたイヌのラッシャーが2月10日の昼過ぎに永眠いたしました。

ラッシャーはもともと愛護センターから本学の動物病院に引き取られ、供血犬としての勤務を経て、8年ほど前から当研究室の所属となっていました。

私(助教の小倉です)よりもはるか以前より当研究室に所属していたことになります。

推定年齢は約20歳で、大型犬としてはたいへんな長生きでした。

最近は年齢なりの健康トラブルが目立つようになってきていて、去年の5月からは立ち上がれない寝たきり生活が続いていました。

歯茎に腫瘍ができ、そちらの治療も続けながら、研究室のみんなで懸命に看病していました。

冬の寒さが厳しくなった12月中旬からは研究室に引っ越し、学生のみんなと同じ部屋で賑やかに過ごしていたところです。

ここ数日は食べ物を受け付けなくなり心配していた矢先、容態が急変してそのまま眠りにつきました。

私は残念ながら看取ることができなかったのですが、研究室の学生のみんなが最期を見届けてくれたようです。

 

今日は最期のお別れとして、集まれる限りの研究室メンバー全員で火葬に立ち会ってきました。

煙になって空に上がっていくラッシャーをみんなで見送っているところです。

 

個人的な話をすると、当研究室に来るまでイヌを研究対象としたこともなければ、イヌを飼育したこともありませんでした。

ラッシャー(とつばさ)に出会ったことをきっかけに、今では自宅でイヌを飼っていますし、イヌを対象とした研究()で学会発表したり科研費をいただいたりするようになりました。

日常生活にも、研究者としてのキャリアにも、大きな影響を与えたのがラッシャーでした。

イヌについて何も分からない私でしたが、学生のみんなが日々のお世話をしてくれ、病院の先生方が助言してくださり、多くの方が愛情を与えてくださったおかげで、ラッシャーとここまで歩んでくることができました。

お世話になった方々にはいくら感謝してもしきれません。

 

ラッシャーは骨となってしまいましたが、研究室のみんながきれいに飾り付けてくれました。

こんなことを言うと研究者失格かもしれませんが、きっと今ごろ天国でおいしいご飯をたくさん食べ、ゆっくり過ごしてくれていることと思います。

これまでありがとう、ラッシャー。