先日お伝えしたとおり、2019年6月22日から26日にかけて京都大学と京都市動物園を会場に開催された第14回国際環境エンリッチメント会議で助教の小倉と卒業生が発表しました。

まず小倉により、日本各地の動物園と共同でおこなっている環境エンリッチメントを題材とした実習や研究活動について紹介する口頭発表をおこないました。自分自身が座長も務めていたこともあり、発表準備などに手間取って議論の時間をしっかり取ることができなかったのが悔しいですが、あとから何人かの方にお声かけいただき、興味を持っていただけたようでした。

続いて小倉が共同発表者として名を連ねている発表が2題ありました。ひとつはSHAPE-Japan / 京都市動物園の三家詩織さんによる短報&ポスター発表で、我々がSHAPE-Japanとしておこなっている活動を紹介してくれました。メンバー紹介として小倉も前に並びました。

もうひとつは「ペットサービスもごせ」としてペットシッターを営まれている鈴木奈緒子さんによる短報発表です。地元のペットオーナーさんたちと協力して環境エンリッチメントの手作りと利用に取り組んでいること、動物園の飼育担当者を招いてセミナーを開催したことなどを報告していました。海外の方にも興味を持ってもらえたようで、発表後には環境エンリッチメントの作り方などを質問されていました。

当研究室の卒業生による発表も2題ありました。ひとつは鹿児島の平川動物公園にお勤めの河野めぐみさんによる短報&ポスター発表です。自身が担当しているイノシシやタヌキにおこなった環境エンリッチメントについて紹介しました。初めての発表が国際会議の場となりましたが、担当動物への愛が伝わる堂々した話しっぷりでした。

もうひとつは、現在は日立市かみね動物園にお勤めの西川夏実さんによるポスター発表でした。自身が担当しているポニーとシマウマでの環境エンリッチメントの取り組みについて紹介しました。直前までバタバタと準備に慌てていましたが、本番ではしっかりと発表してくれていました。

自分自身の発表だけでなく、共同発表や卒業生による発表も事前にサポートしていたので、すべてが無事に終わり多くの方に興味を持っていただけたことが嬉しいですし、ホッとしています。国際会議デビューとなり良い経験が積めたと思いますし、これからも大きく羽ばたいて行って欲しいですね。