先日の実習で作った環境エンリッチメントアイテムを弘前市弥生いこいの広場と盛岡市動物公園にお持ちし、使っていただきました。その様子を紹介したいと思います。
弘前には7/12に、盛岡には7/16に、研究室の学生たちと一緒にお届けしました。まずは安全性に問題が無いか、確認をしていただきます(写真は盛岡のみですが弘前でも同様に確認をしていただいています)。一部を除き合格をいただけたので、動物のところに順に持って行きました。
両方の動物園でできた動物から紹介すると、まずツキノワグマに竹筒フィーダーを使ってみました。
固形飼料を詰めツキノワグマ放飼場に入れたところ、弘前では最初は慎重な様子でしたが、すぐに慣れて中からちょっとずつ餌を取りだしていました。
盛岡でも同じように固形飼料を入れ、放飼場に投げ込みました。すぐにフィーダーへ近づき、口に咥えて運んでから中の餌を食べていました。
続いてハクビシンには消防ホースを編んだフィーダーを使ってみました。中に果物を詰め、吊していただいたところ、弘前では慣れていないのかあまり近づきませんでした。。。
盛岡ではここ数年やっていただいていることもあってか、すぐに近寄って一生懸命なかの餌を食べていました。夢中になるあまり、フィーダーにぶら下がってしまうことも。。。ハクビシンのバランス感覚が優れているのがよく分かります。
ここからは片方の園のみで実施した動物を紹介していきます。まず弘前ではアライグマに竹筒とアクリルで作ったぶら下げ式のフィーダーを使いました。中に前肢を入れて、飼料を取り出す様子をよく観察できました!
ニホンザルには置くタイプの竹筒フィーダーと吊下げ式の竹筒フィーダー、サイコロフィーダーを入れました。最初はなかなか慎重な様子でしたが、次第に置くタイプの竹筒フィーダーを転がして餌を出したり、口に咥えて噛んだりしていました。吊下げ式の物にも興味を示して、揺らしてみたり持ち上げてみたり。サイコロフィーダーにはなかなか触れませんでしたが、継続して使っていただいているのですぐに慣れると予想しています。(盛岡でもニホンザルには後日おこなっていただく予定です。)
盛岡ではホンドテンにボックスフィーダーを置いていただきました。中にバナナなどを入れてしばらく待ってみると、餌が無くなっていました。取り出す瞬間を見ることはできなかったのですが、ビデオには映っているはずなので確認してみようと思っています。
カナダカワウソでは、中に魚の切り身や肉を入れたサイコロフィーダーをプールに浮かべました。泳ぎながらクルクル回して、上手に中から餌を出していました。
例年の盛岡市動物公園に加え、今年から弘前市弥生いこいの広場にも実習をお手伝いいただきましたが、どちらの園でもうまく行きました!この様子は次回の実習でエンリッチメントを作ってくれた学生たちに報告します。実習では映像も流しますので、楽しみに待っていてくださいね。