卒業研究発表会も終わり、学生たちは論文の提出に向けて頑張っています。ここから何回かに分けて、今年度の研究内容を学生たちに紹介してもらいます。まずはイヌ認知班の二人です。
こんにちは!
動物行動学研究室 4年 勝山・樋口です。
今回は、私たちイヌ認知班がおこなっている研究内容を簡単に紹介していきたいと思います(^^)/
私たちイヌ認知班は「盲導犬と家庭犬におけるヒトの指差しのありなし・風景に対する注視パターン」を卒業研究のテーマとしています。
私たちヒトと長い間共に生活してきた身近な動物といえば、、「イヌ」が頭に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
イヌには家庭犬として家族の一員となり、ヒトと共に暮らしているイヌもいれば、 導犬や介助犬、警察犬などの使役犬として人間社会で活躍しているイヌもいますよね。
イヌが人間社会で生活していくには、、、ヒトと上手にコミュニケーションをとり、お互いが関心をもっていくことがとっても大切なことなのです。
そんなイヌたちが人間社会での生活の中で、どこを見ているのかを「アイトラッカー」という赤外線照射により視線の動きを調べることのできる機器を用いて、イヌの注視パターンを調べる研究をおこなってきました!
この機器を用いることで、イヌがどの部分を見ているかが分かってしまうのです!すごい!!
このアイトラッカーを用いて、私たちはヒトの指差しのありなしと街中の風景画像をイヌたちに見せました。
それぞれについて、簡単に説明していきます!
まず、ヒトの指差しのありなしについてですが、、例えば、イヌとボール遊びをしていたときに、「ボールとってきて!」と声に出すことと同時にボールを指差ししますよね。この指差しをイヌたちが理解しているのか、そして盲導犬の訓練がヒトの指示の理解に影響を及ぼすのかを盲導犬と家庭犬を比較しました!
次に、街中の風景についてです!盲導犬は障害物や段差等、歩くうえで危険な物に気付き、目の不自由なヒトが安全に歩けるようサポートできるように訓練をおこなっています。障害物の中で、自動車を危険な物としてとらえ衝突を避けつつ、交通手段としても利用するため、自動車を恐れないよう訓練がおこなわれています。(賢いね~(^^))そこで、自動車を被写体に含む風景画像を見せることで、街中に存在する刺激に対する注意の向け方に盲導犬の訓練が影響を及ぼすのかを盲導犬と家庭犬で比較しました!
このような研究をおこなってきたのですが、そのおかげで私たちはイヌたちと沢山ふれあって、イヌのことを沢山学んで、イヌづくしの1年でした(^_^)
なんて贅沢なのでしょうか、、。
この研究のおかげで、前よりもさらにイヌ好きになりました。(笑)
ちなみにこの子は、小倉先生のわんちゃんで、一番活躍してくれました!ありがとう(T_T)
最後に研究に関わって下さった方々と、とっても可愛くて賢かった盲導犬・家庭犬のわんちゃん達、その訓練士さま、飼い主さまに感謝を伝えたいと思います!!
ありがとうございました!
本論提出まで最後まで頑張ってやり抜きたいと思います(^^)
ご覧くださりありがとうございました。(勝山・樋口)