今年度の研究紹介を、今回はニホンモモンガの研究をした長尾さんに担当してもらいました。
こんにちは~
動物行動学研究室 4年の長尾です。今回はモモンガ班の研究を紹介していきます。
テーマは「樹葉の給餌がニホンモモンガの行動に与える影響」です。
ニホンモモンガは日本の固有種であり、多くの県別レッドデータブックにも記載されていますが、研究が少ない!が、近年スギの葉を好んで食べることが知られてきました。
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そこで、普段の餌にスギの葉もしくはクリの葉を加えることで行動が変化するのか調査しました。
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モモンガの写真、実は全部赤いです…多くの動物は人と比べて赤い光を認識しにくいため、夜行性動物の展示などに赤いライトがよく使われます。
赤くないモモンガも見たかった…
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それはさておき、結果です。スギの葉もクリの葉もどちらも食べていました。スギでは巣箱外活動と採食行動が増え、活発な行動になりました。クリは逆に、巣箱外活動と採食行動が減り、緩慢な行動になりました。
野生下では採食時間が長いこともあり、福祉的にはスギの葉を与えることがいいのかなと考えています。
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スギの葉を食べる様子。真ん中の茎の部分を避けて食べている。器用~
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クリの葉を食べる様子。葉っぱを食べているときは別の個体が奪っていくことが多かったです(笑)奪われそうになると鳴き声で威嚇するんですけど、「びゃー」って感じで想像していたのと違い驚きました。
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他にもニホンモモンガではあまり分かっていない貯食行動の様なものも見られ、なかなか興味深い研究となりました。
最後に、研究にご協力いただいた盛岡市動物公園の皆様、小倉先生に感謝申し上げます。
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(長尾)