明けましておめでとうございます。
2018年も、本研究室をよろしくお願いいたします。
学生たちも我々も、お正月気分というわけにはなかなか行かず、卒論に向けて追い込みの時期となっています。
今年は戌年ということもあり、新年最初の記事ではイヌについての研究紹介をしようと思います。
イヌ認知班の時田くんと増井さんが書いてくれました。
こんにちは、イヌ認知班です!
イヌ認知班は「イヌってどこを見てるの?」を研究内容にしています。
私たちの身近な存在であるイヌたちがどのようなものに注目しているのか興味ありませんか?
動物行動学研究室には、アイトラッカーと呼ばれる機器があります。
この機器は赤外線を眼球に当てて、その反射光から視線が今どこに向いているのかを測定することができます。
この機器を使うことで、イヌがどこを見ているのかがわかるんです!
昨年度までの研究では家庭犬を研究の対象としていましたが、今年は盲導犬を対象に研究をしています。
私たちはイヌの認知能力という視点から盲導犬に向いているイヌが持つ特性を明らかにして、盲導犬育成に生かせるのではないかと考えました。
盲導犬は街中を眼の見えない人・見えにくい人の歩くお手伝いをします。
また、盲導犬ユーザーはサングラスをつけている方が多く、イヌとの目線もあまり合わないと思われます。
そこで、街中の風景やヒトの顔の画像を盲導犬に見せることにより、どこによく注目しているのかを調べることで盲導犬の特徴をみることにしました。
また、盲導犬の訓練進度の違いやハーネスの有無による違いにより、見方に違いがあるのかも調べました。
写真は実際の実験の様子です。
このようにディスプレイ上の画像をイヌに見てもらいます。
かわいい!
実験は日本盲導犬協会に協力していただきました。
イヌたちはみんないい子たちばっかりで「さすが、盲導犬!」という感じでした。
実験の結果は現在分析中です。
どのような結果になっているのかとても楽しみです!
今回お世話になりました日本盲導犬協会の皆様、お忙しいなかお手伝いいただきありがとうございました。
また、実験に協力してくれた盲導犬たちにもとても感謝しています。
ありがとうございました。
(時田、増井)