悲しいお知らせです。

研究室で飼育していたラブラドールレトリーバーのつばさが、今日(2018年1月22日)の午前10時前に亡くなりました。

 

昨年9月にお伝えしたとおり、お腹に大きな骨肉腫が見つかり、みんなで悩んだ結果、手術はせずに緩和ケアに取り組むことにしていました。

この時点で、おそらく年を越すのは難しいだろうと診断されていました。

その後、排泄(特に排尿)がしにくくなる、脚がむくむ、散歩の距離が短くなるなどの変化が出るようになりました。

ちょうど代替わりの時期だったこともあり、4年生と3年生が協力して、圧迫排尿をしたり、脚のマッサージをしたり、これまでの朝夕に加えお昼もつばさのところに行ったり、献身的にお世話してくれたおかげで、それほど大きく調子を崩すことなく年を越すことができました。

もちろん一番大きいのはつばさがよく頑張ってくれたことだと思います。

下の写真は年末時点でのつばさです。

このまましばらく過ごせるかと思っていたのですが、年明けからだんだん外に出たがらなくなり、ちょうど1週間ほど前から餌を残すようになりました。

17日(水)の朝当番前に部屋の中で暴れたようで、唇が裂けるような傷ができ、ご飯もほぼ受け付けなくなりました。

 

その日の夜から研究室内に移動させ、4年生が交代しながら24時間体制で見守ってくれていました。

みんなで協力しながら懸命の看病を続けていたのですが状態が良くなることは無く、そのまま息を引き取りました。

今日はちょうど卒論発表会で、しかも亡くなったのは行動研の学生の発表中だったため、全員で最期を看取ることはかないませんでした。

ですが、最期の時に立ち会ってくれた学生によると、眠るような静かな最期だったそうです。

午後からは病理解剖をしていただきました。

事前の診断通り骨外性骨肉腫で、約35cm、2.8kgと巨大なものになっていました。

他に転移は見られず、全身状態は良かったため、あまり苦しまなかっただろうとのことでした。

 

つばさは、以前飼育していたラッシャーと一緒に動物病院から引き取り、私(助教の小倉です)が来るより前から行動研のメンバーとして暮らしていました。

現在までの間、歴代の行動研の学生をはじめ多くの方々にお世話になってきました。

おかげできっと、楽しく研究室生活を過ごすことができただろうと思います。

本当にありがとうございました。

 

逆につばさからは、たくさんの楽しい思い出をもらいました。

きっと私だけでなく、関係してくださった皆さまも一緒だろうと思います。

これまで本当にありがとう、つばさ。